日之丸記

気になったコト、記事にしてマス

ポケモン剣盾【伝説の謎】

第二弾となる今回は、先月発売されたばかりの最新作「ポケモン剣盾」で気になったことや様々な謎について触れていく。

 

※この記事には「ポケットモンスターソード・シールド」に関するネタバレを含みますので興味のある方のみご閲覧下さい。

 

 

 

 

 キャッチコピー 

2019年11月15日に全世界同時発売された「ポケットモンスターソード・シールド」には不可解なキャッチコピーが付けられている。

 

 

「きたぞ、ポケモンどまんなか!」

 

 


岡田将生&ハライチ澤部佑が小学生に 『ポケモン』を熱くプレゼン 仲良し2人がCM初共演「今年で一番楽しい撮影」  『ポケットモンスター ソード・シールド』新TV-CM

 

これは個人的な解釈だが、この言葉にはポケモンをプレイしてきた人達の「世代」を指しているのではないかと、ふと思った。俳優・岡田将生と芸人・ハライチ澤部が小学生役を演じるポケモン剣盾のCMでは、二人がポケモンのゲームを懐かしむシーンがあり、幼い頃にポケモンで遊んでいた今の世代に向けて新しく進化したポケモンをもう一度楽しんでほしいという意味合いが込められているのだと、当初自分は勝手に思い込んでいた。しかし、後になって考えてみるとそれではターゲットとしている年齢層が限定的すぎるし、万人受けするキャッチコピーではないことに気が付いた。

(そもそもきたぞポケモンどまんなかと言われて子供がピンとくるはずがない)

では何故、このようなキャッチコピーを付けたのだろうか。これには何か別の意味が存在するように思える。

 

この言葉の意味を紐解くにあたって、まずはポケモンとは何かを振り返ってみるとしよう。

 

 色の関係性

ポケットモンスター」縮めて「ポケモン」。それは沢山の謎を秘めた不思議な生き物のこと。人間と仲良く暮らしているポケモンもいれば、草むらや空、水の中に生息しているポケモンもいる。「モンスターホール」という道具を使って捕まえることができる。その生態については、まだわかっていないことが多い。

ポケットモンスターオフィシャルサイトより一部引用

 

つまりポケモンとは、あの世界に存在する不思議な生き物の総称ということになる。
では「ポケモン」を代表するものといえば何か、考えてみた。

 

御三家

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初代御三家

 

ポケモンシリーズで主人公が最初に仲間にするポケモンのことで、ほのお、くさ、みずタイプの中から好きなポケモンを選択できる。この三タイプは今まで発売されたタイトル(ピカチュウ版、スピンオフ作品を除く)を通して共通しており、その配色は決まって赤、緑、青の三色で表現されている。言うまでもなく、この三色は光の三原色に該当するのだが、これは偶然ではないと思われる。

 

伝説のポケモン(パッケージに登場)

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ポケモン剣盾よりザシアン&ザマゼンタ

ポケモン剣盾では、パッケージに登場する2匹の伝説のポケモンがザシアン、ザマゼンタという名前から、こちらは色の三原色であるシアン、マゼンタから由来しているという話は発売前から噂されていたことだが(The cyan、The magenta)、光の三原色、または色の三原色が使われている伝説のポケモンは何も今作に限った話ではない。(準伝説、幻含む)

 

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光の三原色
  光の三原色ポケモン
赤(Red) ホウオウ、グラードンランドロスイベルタル    
緑(Green) セレビィレックウザトルネロス、ジガルデ        
青(Blue) ルギア、カイオーガボルトロス、ゼルネアス       

 

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色の三原色
  色の三原色ポケモン
シアン(Cyan) ファイヤー、ラティオスアグノムディアルガ、ザシアン 
マゼンタ(Magenta) フリーザー、ラティアスエムリットパルキア、ザマゼンタ
イエロー(Yellow) サンダー、ジラーチユクシーギラティナ

 

御三家、伝説、幻のポケモンなど、シリーズを代表するポケモンにはまるで意図的とも思える程に、色または光の三原色が使用されているのだ。

ここで一つの疑問が生じてくる。ポケモン剣盾のイエローに該当するポケモン(The yellow)は何なのかということだ。この議題はSNSでも取り上げられ、様々な憶測が飛び交っている。

 その中でも有力だと思われる説は、登場人物に付けられている「花の名前」だ。こちらも恒例だが、ポケモンシリーズには花(植物)が名前の由来になっているキャラクターが多く存在する。

 

 

そして黄色の花を咲かせる植物の名前が付いたキャラクターである

 

  • キバナ(8つ目のジムリーダー)
  • ダンデ(チャンピオン)
  • ソニア(ポケモン博士の助手)

 

この三人が、もう一つの伝説のポケモン「ザ・イエロー」に関係する人物、もしくはそのトレーナーではないのかという説だ。

 

ガラル地方(ポケモン剣盾)の伝説では、大昔ブラックナイトと呼ばれる厄災がガラル地方を滅ぼしかけ、それを救ったのが二人の英雄とされているが、ストーリーの中でもまだ不明な部分が多く残されている。

 

 ガラルの伝承

ここからは王族について触れていくことにする。

今作では、殿堂入り(本編クリア)後に、伝説のポケモンが入手できるサイドストーリー的な追加要素が存在する。その大まかな内容は、自称王族を名乗る剣と盾の髪型をした二人組の男性が主人公達の前に現れ、ガラル地方中のジム(スタジアム)に巨大化(ダイマックス)したポケモンを放ち騒動を起こし、最終的に伝説のポケモンを暴走させてしまうという話だ。

ダンデ曰くこの二人組が元王族であることは間違いないらしく(騒動鎮静後の証言から)、ガラル地方の伝説に登場する二人の英雄の末裔ということになる。

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王族の末裔ソッド&シルディ

二人の英雄については、ガラルに王国が作られた時の物語を伝えるタペストリーとして、本編でも触れられており、
ナックルシティの宝物庫に四枚、残りの一枚がキルクスタウンの「ステーキハウスおいしんボブ」の店内に飾られている。

 

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タペストリー一枚目)

ねがいぼしを みる 若者 二人

 

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タペストリー二枚目)

災厄の 訪れ……
困惑する 若者

 

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タペストリー三枚目)

災厄を 追いはらう
剣と 盾を みる 若者

 

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タペストリー四枚目)

王冠を かぶる 若者

 

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タペストリー五枚目)

悲しむ 二人の 英雄
剣と 盾は どこに


タペストリーからは、英雄が二人いたとされることが推測できるが、これらを目にする前に主人公達はとあるものを見つけていた。


それはエンジンシティの「ホテルスボミーイン」に置かれているガラル地方を救ったと伝えられている黄金の英雄像だ。

ここではソニアがその英雄像についてこう説明している。

 

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ガラルを救ったと伝えられる英雄の像

あちこちで 巨大な
ポケモンが 暴れまわったが

剣と 盾を 持った 一人の
若者に よって 鎮められた……

 

ここでの英雄は1人であり、タペストリーでは2人いることになる。物語後半でポケモン博士となったソニアは最終的に英雄は2人(と2匹のポケモン)であると結論付けていたが、もしかしたらいつの間にか忘れ去られたこの英雄像の人物こそが3人目の英雄なのではないだろうか。

 

 三人目の英雄

 物語を進めていると、主人公、ホップ(ライバル)、ソニアの三人で話しているシーンが多々見受けられる。この三人の服装の色をよく見てみると

 

  • 主人公(初期服赤)
  • ホップ(シアンぽい青)
  • ソニア(黄色の上着


となり色の三原色を表している。(後にソニアはポケモン博士となり、白衣に着替える)

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主人公・ホップ・ソニア

更に印象的には薄かったが、ムゲンダイナ戦で主人公はホップと共にその暴走を止めたが、あの場には最初に一人でリザードンで立ち向かうもムゲンダイナの反撃によって気絶してしまっていたダンデがいた。

 

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ソニアと同じく黄色の花の名前が由来の彼が、ブラックナイトと呼ばれる厄災の根源であるムゲンダイナを鎮めたあの場に居合わせていたのは何か意図があるように思える。

前述した通り、色の三原色はシアン、マゼンタ、イエローの三色だが、その中心に位置する混合色は

つまりあのムゲンダイナ戦では、黄色担当のダンデにザシアン、ザマゼンタを呼び出した主人公とホップが加わり(色の三原色)、ブラックナイトとそれを復活させた黒幕であるローズに打ち勝つという、色に関係した物語を「ポケモン剣盾」で表現していたのではないだろうか。

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VSムゲンダイナ


ダンデはチャンピオンになる程のポケモントレーナーとしての素質と腕前があり、その強さから三人目の英雄(ポジション)はダンデであった可能性が高い。

 

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チャンピオン「ダンデ」

 

 

 ザ・イエロー

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ポケモン剣盾では、それぞれ剣と盾をモチーフにした伝説のポケモンがいるが、その2つを持っているあのポケモンがザ・イエロー(仮)ではないのかという疑惑がある。それが、ネギガナイトだ。

 

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ネギガナイト図鑑説明

ネギガナイトは今作で重要な役割をする剣と盾を手に持っているが、一見すると黄色ではない。しかしその色違いはなんと真っ黄色なのだ。

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ネギガナイト(色違い)

因みにポケモン剣盾が発売される前、公式HPで新ポケモンの奇妙な紹介がされていたことがある。

そのポケモンはモザイクがかかった画像と文字化けした説明文で表示され、後にロトムの仕業だとされる謝罪文が公式から発表されたが、そのポケモンがまさにネギガナイトなのだ。

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問題の表示バグ

異様なまでに派手な色違いと、公式からの特別な紹介方法はネギガナイトが「ザ・イエロー」、もしくはそれに関係するポケモン(英雄の手持ち)ということを示唆しているのかもしれない。

 

イエローの正体に関しては、もう一つ不可解な点がある。それはジム戦の時に着るユニフォーム(初期)のロゴだ。このロゴには、シアンとマゼンタで塗られた2つの半円の上に立ちモンスターボールを掲げる黄色いシルエットの人間が描かれている。

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ジムチャレンジ用ユニフォーム

そもそもユニフォーム自体は今作から追加されたもので、恐らくサッカー選手をイメージして作られたものだと思われるが、毎回強制的に着替えさせる必要はあったのかと疑問を抱く人も少なからずいたと思われる。

恐らくこれは、2つの半円で使われている色の通りザシアンとザマゼンタに置き換えることで

 

人の為に戦う剣となり、人を守る盾となるポケモン。その力を手にするのが人間。(ポケモントレーナー

 

ということを伝えようとしているのではないだろうか。すなわちポケモン剣盾でのイエローはポケモンではなく、はじめから人間だったのかもしれない。

(フォルムチェンジよりも先に色違いを登場させていたことも、ポケモンの色を強調させたかったように思える。)


では冒頭に触れた「どまんなか」とは一体何なのか。
先程の表の続きを作成してみた。

 

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光の三原色(左)、色の三原色(右)
  三原色の中心ポケモン
白(White) レシラム、ウルトラネクロズマ     
黒(Black) ゼクロムネクロズマ、ブラックナイト(ムゲンダイナ?)         


これはあくまで推測だが、やはり「どまんなか」は色の三原色の中心であり、今作でその役割を成すブラックナイトのことだと思われる。

正直なところ、ブラックナイトが現象を指すのか、或いはポケモンそのものを指すのか、はっきりとは分かっていない。しかし物語の中ではポケモンが巨大化し、暴れ回ったという記述があることから、やはり現象を指す言葉である可能性が高い。そして今回のムゲンダイナも同様に巨大化し、主人公達に襲い掛かってくる。従って、ムゲンダイナ戦もブラックナイトに関係する出来事になると考えられる。

 

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 伝説のポケモン

ではムゲンダイナはどういう存在なのか? ムゲンダイナは基本技を除き、レベルアップで覚える技が全て8の倍数になっており、8という数字に異様な関連性を持たされている。
Lv. 覚える技
             8                               どくどく                  
16               ベノムショック
24                りゅうのまい
32               クロスポイズン
40                りゅうのはどう
48                かえんほうしゃ
56               ダイマックスほう
64                 コスモパワー
72                 じこさいせい
80                 はかいこうせん
88                ムゲンダイビーム
 
更に8という数字を横文字にすると。そしてムゲンダイナが初登場する今作はポケモンシリーズでいうと第8世代にあたる作品である。
 
ムゲンダイナ図鑑説明
 
ソード:胸の コアが ガラル地方の大地から 湧きだす エネルギーを 吸収して 活動している。
 
シールド:2万年前に 落ちた 隕石の中に いた。 ダイマックスの 謎に 関係している らしい。
 
ここで注目していただきたいのが、その図鑑説明に記されている「2万年前に降ってきた隕石の中にいた」という記述。このことから、ムゲンダイナは宇宙(異世界)からやってきたポケモンということになる。
そして前作のポケモンSM/USUMでは、ウルトラスペースという異世界からやってきたウルトラビーストと呼ばれる特殊なポケモンが登場していた。
 
ウルトラビーストはどれも異質な姿をしており、それぞれUBというコードネームで呼ばれていたが、前作ではUB07までしか存在しなかった。ムゲンダイナもまた、今までのポケモンとはかけ離れたその異質な姿から、UB08にあたるウルトラビーストなのではないかという噂がある。
ここで過去作を振り返ってみると、2014年11月21日に発売された「ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア」では、「∞(ムゲンダイ)エナジー」というワードが登場した。
ポケモンORASは2002年11月21日に発売された「ポケットモンスター ルビー・サファイア」とそのマイナーチェンジ版にあたる2004年9月16日発売の「ポケットモンスターエメラルド」のリメイク作品である。
 
ポケモンORASでは、殿堂入り後に前作(ポケモンRSE)には無かった「エピソード⊿(デルタ)」と呼ばれる追加要素が存在する。
その内容は、ロケット開発などの様々な宇宙に関する研究を行っている「トクサネ宇宙センター」で 突如、同作の舞台であるホウエン地方に巨大隕石が接近しているとの情報を察知したことから話が始まり、その衝突を回避する為に隕石の軌道上にワープホールを人工的に作り出し、別の世界に転移させるという計画が練られていた。 そしてその計画に利用されようとしていたのが、ポケモンの生態エネルギーである∞エナジーだった。

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エナジーホウエン地方の大企業「デボンコーポレーション」で開発された。
  ∞エナジーはロケットを発射させる為のエネルギーなどとして使われており、この超大な力を使えば計画は成功するかにみえたが、エピソード⊿で初登場する「ヒガナ」という人物によって阻止されてしまう。 その結果、主人公がメガシンカと呼ばれる第6世代から追加された新たな進化を遂げたレックウザ(第3世代の伝説のポケモン)の背に乗って宇宙へ行き、隕石を破壊することになる。 ポケモンORASでは、主人公達の活躍によってホウエン地方での隕石の衝突は免れたが、もしヒガナの妨害を受けずにワープホールの計画が実行されたとしたら一体どうなっていたのか…?
 
エピソード⊿でヒガナはこんなことを言っていた。

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ポケモンの進化の道筋が違うメガシンカが存在しない世界…』

書いていて自分も実に突飛な話だと感じたが、つまるところこれは、ポケモンの世界には2つの世界が存在するということを意味しており、ヒガナのこの一言で歴代ポケモンシリーズにおいての世界線が証明されたのである。それが、メガシンカのある世界とメガシンカのない世界だ。 ポケモンシリーズの世界線については、他にも様々な考察がされている。
 
 
ちなみに、エピソード⊿の鍵を握る人物であるヒガナはとある目的を果たす為、ホウエン地方を旅している謎の女性として紹介され、主人公に向かって ↓ のような意味深な問いかけをしていた。
 
「この せかいに とっての きぼうは ある ひとたちに とっての ぜつぼう……わかる?」
 
メガシンカのない世界「ポケモンRSE」では、もちろんヒガナが登場することもなく、レックウザメガシンカしない。 そして、隕石の衝突を回避する方法としてトクサネ宇宙センターの計画が実行されたとしたら、 転移させられた隕石の行き着く先 それが2万年前のガラル地方だったのではないかと推測することができる。 その隕石が落下したとされる地点が7番道路だ。
 
7番道路には、9番道路(ルートナイントンネル)方面へ行く途中に橋が掛けられており、物語では特に言及されていないが、その橋の下には大きな穴のように見える崖がある。この穴はマップには描かれておらず、実際にそこを通らなければ見ることができない為、ただの崖だと思ってなんとなくスルーしてしまいがちだが、実はこの場所が隕石の落下地点である根拠がもう一つ存在する。
 
それは7つ目のジムバッジ入手後に起こるイベントだ。主人公がジムのあるスパイクタウンを出ると、大きな謎の音が聞こえてくると共に、7番道路で巨大化した野生ポケモンが暴れているという事件が発生する。

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(ルートナイントンネル内)

巨大化したポケモンは、主人公がルートナイントンネルを通過している間にダンデによって鎮められる為、直接関与することなくこの事件は解決されるが、ダンデがその野生ポケモンと対峙した場所がまさに隕石落下地点とされる橋の上だったことが後にホップから伝えられる。

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そもそもガラル地方のジム(スタジアム)は1つのジムを除いて、リーグ委員長であるローズによってパワースポットと呼ばれるポケモンダイマックスできる場所に建設されており、基本的にそれ以外の場所ではポケモンダイマックスさせることができない。 (一応ジムではないが、ローズタワーと呼ばれる場所もパワースポットに建てられている為、ダイマックスが可能である)

にも関わらす、先程のイベントでポケモンダイマックスしてしまった理由には、7つ目のジムとその場所に関係していると考えられる。 7つ目のジムである「スパイクジム」のジムリーダー「ネズ」は歴代初となるあくタイプの使い手であり、ガラル地方のジムリーダーで唯一ダイマックスを使用せず、戦闘時に専用BGMが流れるという謎の特別扱いが施されている。

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スパイクジム・ジムリーダー「ネズ」
また、公式サイトでは「かつては名門といわれたジムの現ジムリーダー」と紹介されており、ダイマックスを嫌っているようだ。 これらの情報から推察すると、スパイクジムは過去にローズからダイマックスができる場所へのジムの移転を持ちかけられたが、当時のジムリーダーがそれを断ったことで現在もスパイクジムがパワースポットではない位置に存在するのだと思われる。
 

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そしてスパイクジムが移転するはずだった場所こそが、7番道路であると推測できる。 (スパイクタウンはジムにそのまま直結している構造になっているので、恐らく7番道路のパワースポットに隣接しているルートナイントンネル内に街ごと移転させる予定だったと考えられる。)
 
要点をまとめてみると…
 
・図鑑説明によるとムゲンダイナは隕石の中にいた。

・隕石はもともとホウエン地方に落下しようとしていたが、ワープホールによってガラル地方に飛ばされ、7番道路に落下した。

・ムゲンダイナが放つエネルギーによって落下地点がパワースポットとなった。
 
根拠として
・7番道路に開いた大穴付近で確認された野生ポケモンダイマックス。
・近くのパワースポットに移転される予定だったスパイクジム。
 
 
2万年前、ガラル地方の7番道路でブラックナイト現象は始まった。
 

 

 

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 地上絵とキョダイマックス

一方で、ターフタウンにある地上絵に描かれていたのは一体何のポケモンなのだろうか?

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ターフタウンには、世界遺産に登録されているストーンヘンジがモデルの「イシヘンジン」というポケモンを模した岩があちこちに置いてあり、まるで街自体がパワースポットのようになっている。(イシヘンジンの特性が「パワースポット」であり、ターフタウンにはポケモンダイマックスできるジムと謎の巨大な地上絵が存在することからこの場所がパワースポットであることは間違いなさそうだ。)

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イシヘンジン特性「パワースポット」

地上絵には、巨大化したポケモンが暴れまわり、人々やポケモンを襲っている様子が描かれており、過去に起こったブラックナイト現象を表しているようだが、今のところ地上絵に描かれているような姿をしたポケモンは登場していない。恐らくこのポケモンは今後のアップデート、もしくは新作で登場するのではないかと考えられるが、YouTubeのとある海外配信者が興味深い動画を投稿していた。

 

 
どうやらその内容は※キョダイマックスポケモンのリーク映像のようで、現時点ではまだ確認されていないキョダイマックスも含まれていた。
ダイマックスとは違い、巨大化すると姿が変わると共に強力な専用技を使うことができるポケモン
 
そしてその中に、地上絵のものと同じ姿をしているポケモンが映されていた。そのポケモンストリンダーである。

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キョダイマックスストリンダー(リーク画像)
キョダイマックスした時の立ち上がった姿とその特徴的な尻尾の形は、地上絵に描かれているものと酷似している。
ストリンダーは今までのポケモンにはなかった性格によって異なるフォルム「ハイのすがた」、「ローのすがた」が存在し、その進化前であるエレズンはワイルドエリアと育て屋さんから貰える個体を除き、7番道路でしか生息していない。(ストリンダーはワイルドエリアの巣穴のみ)偶然にも、生息地が隕石の落下地点と想定される7番道路だったということは、エレズン(ストリンダー)も隕石と何らかの繋がりがあるのかもしれない。

そして、もしストリンダーの名前がStranger(異邦人)からなぞられたものだとしたら、ムゲンダイナと同様にストリンダーも宇宙からやってきたポケモンだったということになるのではないだろうか。

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ターフタウンの地上絵


 

 ムゲンダイナ

最後にムゲンダイナはどのようにして生まれたのか。その謎に迫っていくとする。
 
先程、ホウエン地方に落ちるはずだった隕石がワープホールによって転移させられ、2万年前のガラル地方にやってきたと仮定したが、図鑑説明からもわかる通り、ムゲンダイナはもともと隕石の中にいたとされている。
ここで、ポケモンORASのエピソード⊿の話に戻ってみると、主人公がメガレックウザの背に乗り宇宙へ行き、隕石を破壊して一件落着となった訳だが、実はその直後に主人公は隕石の中から現れたとあるポケモンとバトルすることになる。
 
そのポケモンデオキシスだ。 隕石の中にいたのがムゲンダイナではない別のポケモンだったということは、エピソード⊿の隕石もやはりガラル地方に落ちたものとは別のものだったのではないかと思うが、こうも考えられる。 もし∞エナジーが、DNAポケモンであるデオキシスの遺伝子に影響与え、その姿を変えてしまったとしたら…?
 
ムゲンダイナとデオキシスは共に隕石の中から出現し、コアと呼ばれるエネルギーの核が胸の位置に存在する。 ∞エナジーをまとい、無限の力を得たデオキシスの真の姿、それがムゲンダイナではないだろうか。
 
更に、ダイマックスしたムゲンダイナの図鑑説明にはこう記されている。
 
ムゲンダイマックス:
きょだいかした コアから むげんの パワーが ほうしゅつされているため まわりの じくうを ゆがめている。

 

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確かにムゲンダイマックスしたムゲンダイナ戦では、背景にガラル地方のどこかの場所が映し出されており、時空が歪んでいるような見方もできる。 そして、図鑑説明に記されている無限のパワーが∞エナジーのことを指しているのだとすれば、その力を利用して開かれたワープホールは物質をどこか別の場所へ転移させるだけでなく、時間軸をも超えられる可能性があり、もしそうだとしたら隕石がホウエン地方から遠くかけ離れた太古のガラル地方に出現したことにも説明がつく。
 
時空と言えば、2006年9月28日に発売された「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」では、時間と空間を司る伝説のポケモンとして、それぞれディアルガパルキアが登場する。ムゲンダイナが放つ時空を歪める力はもしかすると、ポケモンDPのリメイクが発売されることを示唆しているのかもしれない。 この他にもポケモン剣盾では、ポケモンDPのリメイクについての伏線がいくつか存在するので、そのことを意味している可能性も考えられる。
 
 
加えて、メガレックウザの図鑑説明を見てみると、こんなことが書いてあった。 
 
オゾンそうを とびつづけ エサとなるいんせきを くらう。 たいないに たまったいんせきの エネルギーで メガシンカする。 

 

ムゲンダイナとメガレックウザを見比べてみると、なんとなくその姿が似ているという噂がある。 もしかしたら、もう一つの世界線で存在したレックウザは隕石ごとワープホールに巻き込まれ、その最中食らった隕石のエネルギーによってメガ進化する過程で∞エナジーの影響を受け、隕石の中にいたデオキシスと融合してしまい、その成れの果てとしてムゲンダイナになってしまったのではないだろうか?

 
強大なエネルギーに当てられたことで、体から肉が焼け落ち骨だけとなったが、無限の力によって衰弱することはなく、むしろ20mを超える巨体に成長した。(メガレックウザ:10.8m)また、飛行能力を失った代わりに天敵であるフェアリータイプに対抗できる毒タイプを獲得し、ブラックナイト現象では災厄として君臨した。
 
あくまで個人的な解釈(妄想)だが、隕石やコアなどの共通点が存在することから、この3体には何らかの関連性があるように思える。
 
他にも
  • ローズ委員長の懸念していたエネルギー問題(一日待てなかった男)
  • 3000年前に起きたとされるカロス地方の戦争とその為に開発されたカセキメラ
  • まどろみの森にある墓と技が当てられなかったザシアン&ザマゼンタ
  • 王族が隠蔽した5枚目のタペストリーと2匹のポケモン
  • ヤヤコマの風見鶏
  • キルクスタウン:アンノーンのカーペットと消えた目覚めるパワー
  • 神を模倣して作られたポケモン「タイプ:ヌル」が何故ガラル地方で生み出されたのか 
 
などまだまだ謎は多いが、挙げるときりがないので今回の記事はここまでとする。
(ここまでご閲覧いただき、ありがとうございました。)
 
 
 
最後に、ダイマックスしたムゲンダイナの画像を載せておく。
 
 

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よく見みると手の形がどこかで見たことがあるマークになっている



 
 
 
「きたぞ、ポケモンどまんなか!」