日之丸記

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ヨルシカ【推測】

記念すべき第一弾の記事は新時代の音楽として注目を集めている謎多きバンド、ヨルシカについて取りあげていこうと思う。
 

 

「ヨルシカ」とは

 
「ヨルシカ」はボカロPとしても活躍している”n-buna”が、過去のワンマンライブでゲストボーカルとして参加した”suis”と共に2017年に結成したユニット。
 
メンバーはボーカルの”suis”とコンポーザー(作曲者)である”n-buna”の二名。レコーディング・ライブではサポートミュージシャンを迎えて活動している。
 

※ボカロP(ボーカロイドプロデューサー) :作曲・編曲をしてVOCALOID音声合成技術)に歌わせるといった、VOCALOIDを駆使して創作活動を行う人の通称。

  
 
  • 「先入観で音楽をきいてほしくない」というコンセプトから、現在二人の顔や詳細なプロフィールは公開されていない。
  • ヨルシカというバンド名は1stミニアルバム「夏草が邪魔をする」の収録曲「雲と幽霊」の歌詞の一説「夜しかもう眠れずに」から取られた。
 
 
 
 
米津玄師 や「ヒトリエ」の wowaka など、数々の有名ボカロP達の躍進により、昨今の音楽シーンにとって身近なものとなったボーカロイド
 
ヨルシカの楽曲すべての作詞・作曲を手がける”n-buna”もまた、元々ボカロPとして「ウミユリ海底譚」「夜明けと蛍」「メリュー」 など数多のミリオン越え作品を動画サイトに投稿していた。
 

ボーカルの”suis”は”n-buna”の楽曲のリスナーであったという。まさにボカロシーンが無ければ生まれなかった二人組といっても過言ではないだろう。

natalie.mu

 
 
しかしながら、ヨルシカではボカロとは対極である人間らしさが突き詰められ、その楽曲は単なる音楽作品という枠に収まらない映像・音楽・言葉によって紡がれる物語が存在する。
 
そして”n-buna”曰くヨルシカはバンドとは少し違うイメージであり、ヨルシカ自体も一つの作品なのだという。
 

「ヨルシカ」を知ったきっかけ

 
初めは何気なく見ていたTwitterのトレンドだった。
 
「ノーチラス」という言葉を見つけて、そういえばスプラトゥーン2でそんな名前のブキがあったなとか上方修正でもされたのかなとか思っていた。
 
案の定、同じようなことを呟いてる人もいたが、実際その時わかったのは何かのアーティストの曲だということ。そして凄い人気なんだなって思った程度だった。
 
それから一週間くらいが経った頃。偶々眺めていたYouTubeでとあるMVを見つけた。
 
それがあの「ノーチラス」だった。
 
 

登場人物の男女

 
ノーチラスのMVを見て、ヨルシカという作品の世界観に惹かれてからは、この物語の背景について興味を持つようになった。
 
まず登場人物である二人の男女に関しては”n-buna”のインタビューによって、その詳細が明らかになった。男性がエイミー、女性がエルマという名前で、音楽を辞めた青年「エイミー」が訪れた旅路を後から「エルマ」が辿っていくという話がこのノーチラスのストーリーになる。
 
そして動画の中に出てくる手紙の内容から、舞台はスウェーデンゴットランド島だということがわかる。
 

バルト海に浮かぶスウェーデン最大の島「ゴットランド」は、ジブリ映画『魔女の宅急便』のコリコの町のモデルとなった場所らしい。

matome.naver.jp

 
 
では二人は外国人なのだろうか。エイミーとエルマは明らかに英語圏で使われる名前だと思われるが、手紙を見てもわかる通り日本語が使用されている。
 
このことから推測すると、二人は何らかの理由でスウェーデンへ旅行しに来ている日本人なのではないだろうか。けれど、何故この地でエイミーは自ら海へ身を投げたのか、それがこの物語の一番の謎である。
 

動機

 

人が自らの命を絶とうとするのには必ず理由がある。それはエイミーにとっても例外ではない筈だ。まずは考察なしで、人が命を絶とうと思うのはどういう時か考えてみた。


・他人に蔑まれ馬鹿にされた時
・信頼していた人物から裏切られた時
・何らかの病気を持っていて寿命があと僅かの時
・その病気に苦しむことなく、ひと思いに逝きたい時

などが挙げられる。


そもそも自分がヨルシカの記事を書こうと思った動機はノーチラスを見てエイミーが何故、花緑青(毒)を飲み、海へ身を投げたのか、その理由が知りたかったからだ。

 

初めてMVを見た時、なんでこの歌がここまで大勢の人々から人気を得るに至ったのか不思議に思った。歌の背景にある物語は最終的に一人の青年の死であり、決して褒められた内容ではないのは事実だ。

 

音楽だけを切り取って聴いてみたら、その素晴らしさは感じられたが、あのMVを見た自分にとってはその人気がますます不思議で堪らなかった。自分の感性を疑うほどに。

 

だからまずは警察が捜査をしていくように、エイミーの死の謎を追うことにした…はずだったが、YouTubeのコメント欄を見てしまった自分はその物語の考察について興味を持つようになってしまい、いつしかヨルシカという作品にハマってしまったのである。

 

どの楽曲にも言えることだが、とにかく質が高い。そして”suis”さんの透明感のあるの歌声と共に奏でられる音楽は容赦なく耳を魅了してくる。

 

更に楽曲を越えて繋がるヨルシカの物語には”n-buna”さんによるこだわり抜かれた芸術性を感じざるを得ない。

 

もう読んでもわかる通り、自分は捜査をそっちのけでヨルシカの虜になってしまっているのは言うまでもないだろう。あれ、さっき何を書いてたんだっけ?割とシリアスな内容だった気がするのだが…

 

気を取り直して、次回からはヨルシカの物語について触れていくことにしよう。実際、そちらの記事も書いてて楽しかったのは秘密だ。

 

つづき